換気:イノベーションとテクノロジー

レスメドの使命は、患者さんの生活の質を高めることにあります。

優れた効果の治療を患者さんにお届けするのは非常に大切ですが、当社ではそれに加えて、治療中の快適さも重視しています。 当社では、患者さん一人ひとりのニーズに合う、より小型で静かな、そしてより快適な換気装置の開発を目指し、イノベーションの限界にたゆまず挑み続けています。

レスメドの様々な換気装置に採用されている各種技術について、さらにお読みください。

さらなる快適さを目指したトリガー技術:

高感度トリガー・サイクル技術

レスメドのトリガー・サイクル技術では、各吸気の開始と終了をカスタム設定することにより、患者さんと装置間の同期を実現します。

  • レスメドでは、一人ひとり異なる患者さんを念頭に、5段階のトリガー・サイクル感度を用意し、様々な呼吸条件や患者さんのニーズに合わせてトリガー・サイクル値をカスタム設定・微調整できるようにしています。
  • トリガー感度に基づき、患者さんが呼吸を開始できる難易度が決まります。 また、サイクル感度に基づき、患者さんが呼気を開始するタイミングが決まります。 この技術では、 患者さんと装置間の同期を保ち、呼吸努力が軽減されるよう、患者さん固有の呼吸ニーズに合わせたカスタム化が可能です。
  • トリガーとサイクルの設定を「高」や「超高」にして感度を高めると、高い抵抗に対し柔軟に対応できるため、特に小児の患者さんや閉塞性肺疾患の患者さんに適しています。
  • 「低」や「超低」のより感度の低い設定では、閉塞性肺疾患および心臓アーチファクトにより自動的にトリガーを起こしやすい患者さんに柔軟に対応します。
  • トリガーとサイクルの感度は、 意図せぬリークを正確に測定する「Vsync」という技術とともに機能します。 この2つの技術により、最適な同期が可能となります。
  • 従来のトリガー設定をさらに向上させるため、レスメドの換気装置には、当社独自のNIV+トリガー感度機能が搭載され、リークの補正と感度の向上に役だっています。

呼吸ニーズに合ったインテリジェントな技術:

iBR (インテリジェントバックアップ回数) 機能付きiVAPS (インテリジェント換気量保証圧力支持)

レスメドの独自技術であるiVAPSは、圧力支持の自動調整により肺胞換気量の目標値を達成する換気量保証治療モードです。  セットアップが簡単なiBR機能付きのiVAPSは、患者さんの呼吸回数の変化に対応して所定の換気量目標値を常に達成します。 

  • 圧力支持の快適さと同期に、換気量目標値を確保したiVAPSでは、  睡眠の各段階などで患者さんの呼吸ニーズが変化する際も、適切な肺胞換気量を維持できます。
  • ニーズの変化を感知したiVAPSにより、素早く、かつ優しい自動圧力支持が開始され、睡眠を妨げないようスムーズに維持されます。
  • 目標測定機能を使用すると、iVAPSにより各患者さんの自発呼吸回数が測定され、この回数がiBR機能にインプットされて血液ガスに生じる乱れを最小限に抑えます。
  • せきや吐息により患者さんの呼吸が途切れると、iBR機能は事前の測定データを使用して換気を行うか判定します。 これにより、患者さんの過換気を防ぎ、自発呼吸が促されます。
  • 目標測定機能は、換気中に自動的に作動し、各患者さんのiBRを判定します。  手作業でのセットアップは不要で、時間を節約できるとともに、患者さんが自分の呼吸ニーズに適した換気を安心して受けられます。

リーク管理技術

レスメドの治療製品には、インテリジェントなリーク管理技術が様々に採用されています。

  • 回路抵抗測定機能をはじめとする回路インピーダンス技術により、回路内の抵抗を克服でき、患者さんの換気準備を行う際に時間を節約できます。
  • 換気装置のメニューから患者さんが使用するマスクの種類を選択でき、装置がマスクのベントのフロー (意図的リーク) を計算できます。
  • Vsync技術により、意図せぬリークのモニターと補正が行え、さらにTiControl機能との併用により同期を最適化します。

この2つの機能はともに、リークをモニター・補正して最小限に抑え、患者さんと装置間の同期を維持して、非侵襲的換気療法の効果を高めます。

回路抵抗測定

回路抵抗測定機能は、回路内の抵抗を評価・補正して換気を最適化する重要な機能で、マスクの圧力を適正化するために開発されました。

レスメドの治療製品は、様々な方法で回路内の抵抗を克服するよう設計されており、装置によって、回路抵抗測定機能のような自動測定を行う場合や、装置のメニューで回路のオプションを選択する場合があります。

  • 回路抵抗測定機能では、ボタンを押すだけで1分以内に装置内の自動測定が開始され、回路内のインピーダンスが評価されます。
  • インピーダンスの問題がある場合は、装置がその情報を基に補正を行い、設定圧が出力されます。 

VsyncとTiControl

Vsyncは、NIVにおけるレスメドの豊富な実績から生まれたリーク管理アルゴリズムです。 Vsyncは、患者さんが所定の治療圧を受けられるよう、意図せぬマスクのリークをモニター・補正します。 TiControl機能とともに作動するVsyncは、高リーク時も確実に呼吸を検知します。

通常、装置は10秒おきにリークをチェックしますが、Vsyncによりフローの突然の大きな変化が検知されると、そのチェックが即時に2秒おきに切り替わります。 これにより、補正のため装置のフローが急速に再同期されます。

ひとたび装置が補正され、患者さんの呼吸ニーズに同期されると、チェックは既定の10秒おきに即時に戻ります。

Vsyncにより治療効果に大きな違いが生まれます。 リークにより気流が増加すると、それが装置により患者さんの吸気として誤って判断され、EPAPからIPAPへの切り替えが起こって患者さんの実際の努力と同期しなくなることがあります。 また、それにより装置の呼吸同期性能が損なわれることもあります。

VsyncはTiControl機能とともに作動し、高リーク時も患者さんとの同期を維持します。 TiControl機能は、患者さんの病態に基づき、吸気時間制限を管理します。 厳しい呼吸条件下では、TiControl機能により自発呼吸のフローが管理でき、患者さんに最適なレベルを設定できます。

TiControl機能のTi MinおよびMax設定により、適切な速度での呼吸を確実にします。

患者さんの呼吸サイクルが自発的になり、記録された吸気フェーズを脱した場合でも装置が反応するため、必要に応じてタイムリーな措置が取れます。

VsyncとTiControl機能は、ともに患者さんの吸気時間を確実に管理し、装置による同期の信頼性を高めます。

患者さんに合わせた治療のためのテクノロジー

病理既定

レスメドの病理既定機能を使用すると、無駄なく簡単迅速に患者さんの治療がセットアップできます。

以下のような分類リストから特定の病態や肺の機能に合わせて事前設定値を選択できます。

  • 慢性閉塞性肺疾患
  • 慢性拘束性肺疾患
  • 正常な肺機能
  • 閉塞性肺機能
  • 肥満低換気症

事前設定値から選択することで、患者さんの病態に臨床的に合うパラメータにより換気装置をセットアップでき、その後各患者さんに必要な圧力設定を微調整できます。

病理既定機能のしくみ: 例) 病理既定値から「閉塞性肺機能」を選択すると、以下が既定として設定されます。

  • IPAP:13 cm H2O
  • EPAP:5 cm H2O
  • ライズタイム:150ミリ秒
  • フォールタイム:200ミリ秒
  • トリガー感度:中
  • サイクル感度:高
  • Ti Min:0.3秒
  • Ti Max:1.0秒
  • Ti Max:1.0秒

その後、患者さんの治療開始時に、IPAP、EPAP、ライズタイムを適宜微調整します。