睡眠呼吸障害 (SDB) の種類

睡眠時無呼吸で見られる睡眠呼吸障害には、主に3つの種類があります。 その特徴的な相違点を見分けることで、患者さんに最善の治療法が見つかります。

  1. 閉塞性睡眠時無呼吸 (OSA)
  2. 中枢性睡眠時無呼吸 (CSA)
  3. 複雑睡眠時無呼吸

閉塞性睡眠時無呼吸 (OSA)

OSAはよくある障害で、睡眠中に繰り返し起こる上気道虚脱による無呼吸 (気流の停止) や低呼吸 (気流の低減) を特徴とします。1

上気道閉塞の主な兆候は以下の通りです。

  • 睡眠中の筋緊張の欠如
  • 上気道の組織過剰
  • 上気道と顎の構造

睡眠検査により診断されるOSAは、米国の場合男性の25%と女性の10%に見られる有病率の高い病気ですが、その多くは無症状です。2

中枢性睡眠時無呼吸 (CSA)

呼吸努力が継続するOSAとは対照的に、CSAは臨床上、睡眠中の呼吸ドライブの欠如により反復性換気不全が引き起こされ、ガス交換が損なわれる状態と定義されます。3夜間のこうした呼吸障害は様々な併存症につながり、心血管イベントのリスクを増大させます。3CSAには、高高度周期性呼吸、特発性CSA、麻酔誘発性CSA、チェーン・ストークス呼吸 (CSR) など、数種類あることが知られています。 睡眠中の換気のコントロールが不安定になるのがCSAの症状ですが、病態生理学的には非常に多様な症状を示し、種類により有病率にも大きな幅があります。

また、CSAの患者さんはいびきをかくことも少ないので、看過されがちです。

複雑睡眠時無呼吸

複雑睡眠時無呼吸 (CompSA) は、臨床上OSAとCSAまたはCSRの組み合わせと定義できます。4 CompSAの患者さんは上気道緊張が低下し睡眠中に閉塞を起こすとともに、換気コントロールが不安定なため呼吸努力が停止して中枢性無呼吸が出現します。4

参考資料

  • 01

    Sleep–Related Breathing Disorders in Adults: Recommendations for Syndrome Definition and Measurement Techniques in Clinical Research. The Report of an American Academy of Sleep Medicine Task Force SLEEP, Vol. 22, No. 5, 1999

  • 02

    Peppard et al. 成人の睡眠呼吸障害の増加。 Am J Epidemiol. 2013

  • 03

    Eckert. Central Sleep Apnea pathophysiology and treatment. Chest. 2007

  • 04

    Morgenthaler T. Complex sleep apnea syndrome: is it a unique clinical syndrome? Sleep Vol 29 No 9 2006 http://www.journalsleep.org/Articles/290911.pdf

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いびきは、深刻な病気の症状として見過ごされがちですが、睡眠障害の最初の兆候です。 睡眠障害には、他にもよくある症状があります。