NMDによる呼吸不全の治療

NMDによる呼吸不全の患者さんの治療は、不完全な呼吸症状の緩和につながります。 NMDによる呼吸不全の患者さんに対する理想的な治療は、非侵襲的換気 (NIV) 療法です。

留意事項

進行性のNMDでは、換気への依存が経時的に強まることがあります。 したがって、換気装置の設定も変えなければならない場合があります。

  • レスメドの換気装置は、自立型の患者さんから換気依存型の患者さんまで、幅広くご使用いただけます。 レスメドの換気装置には、幅広い患者さんに対応できるよう、非侵襲的治療にも侵襲的治療にもご使用いただけます。
  • レスメドの高度データ収集機能 (装置とカードによる、高解像度フロー・圧力データ、自発呼吸率、AHI、気流量、呼吸数、同期情報、SpO2モニター結果などのデータ保管機能) とResScan™ソフトウェアにより、医療スタッフが詳細なデータを入手でき、トラブルシューティングや治療の進行状態のモニターを行えます。

NMDの患者さんは、閉塞性睡眠時無呼吸 (OSA) も併発している場合があります。

  • OSAが見られる場合は、EPAPを滴定して上気道の閉塞を克服しなければなりません。 
    • EPAPの調整が必要かどうかは、Stellarの情報画面やResScan™に表示されるAHIデータにより判断できます。
    • 高解像度気流データはEPAPの滴定を補佐し、PEEPiを特定します。

患者さんと装置の間では、呼吸のトリガーとサイクルを確実に同期することが重要です。

  • VSyncリーク管理アルゴリズムは、TiControl機能と同時に機能します。 ベースラインフローの持続的・自動的調整を行うVSync機能により、リークがモニター・補正されます。一方、TiControl機能により、最小・最大吸気時間を確実に守れます。
  • トリガーとサイクルの調整も同期を助けます。

口での換気用に車いすの支持器具にマウスピースを取り付けるなど、換気用に付属品を使うと便利な場合があります。

  • マウスピースは一部のレスメド換気装置でご使用いただけます。 

NIV技術により分泌物の喀出を助けます。

  • Stellar換気装置では、医療スタッフが2種類のプログラムを設定でき、一方のプログラムで分泌物の喀出を助けるように設定できます。 

予備のバッテリーで患者さんの行動範囲を広げます。

  • Stellar換気装置はバッテリー内蔵です。
  • すべてのレスメド装置は、外付けバッテリーのレスメドPower Station IIに対応しています。Power Station IIは、1個接続時は8時間* 、2個接続時は16時間*の電力を供給します。 

*2個のバッテリーを同時接続し、PACモードでEPAP 5 cm H2O、IPAP 15 cm H2O、20 bpmにそれぞれ設定の際、バッテリー1個当たり8時間

換気中は、すべての段階にわたって患者さんと治療の進行状態をモニターすることが極めて大切です。

  • レスメドの高度データ収集機能 (装置とカードによる、高解像度フロー・圧力データ、使用時間数、気流量、自発呼吸率、呼吸数、AHI、SpO2、同期情報などのデータ保管機能) とResScan™ソフトウェアにより、医療スタッフが詳細なデータを入手でき、トラブルシューティングや治療の進行状態のモニターを行えます。 Stellarシリーズなど、一部のレスメド換気装置では、装置のサマリーデータとともに、フロー・圧力曲線などのデータをリアルタイムで表示できるものもあります。
  • 治療をリアルタイムでモニターでき、患者さんの滴定、最適なフォローアップ、病気の進行に合わせた設定調節が可能となります。2

 

参考資料

  • 01

    C Senent et al. A comparision of assisted cough techniques in stable patients with severe respiratory insufficiency due to amyotrophic lateral sclerosis. Amyotrophic lateral sclerosis. 2011; 12:26–32

  • 02

    Rabec et al. Evaluating noninvasive ventilation using a monitoring system coupled to a ventilator: A bench-to-bedside study. Eur Respir J 2009; 34:902–913.

NMDにつぃてさらに読む

神経筋疾患 (NMD) とは、内因性筋肉病変により直接的に、あるいは、神経病変により間接的に筋肉の機能をおかす、様々な病気の総称です。

NMDの患者さんに対するNIV療法の効果をお読みください。